2026.11.4

【場面緘黙症】「話したいのに話せない」声に代わって気持ちを伝える小さなお友だち

✔︎ PROJECT

たったひとりのための商品企画プロジェクト

たった一人の切実な想いに応えたい

FELISSIMO / GO! PEACE!

「場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)」という症状を知っていますか?

家では元気に楽しくおしゃべりできるのに、幼稚園や学校といった外の場所に出ると、緊張や不安から声が出せなくなってしまう状態のことです。
幼児期から小学校低学年に多く見られますが、「人見知り」「おとなしい性格」として見過ごされてしまうことも少なくありません。
本人の意思で「話さない」のではなく、「話したくても、どうしても声が出ない」。
周りに理解してもらえず、ひとりで不安や苦しさを抱えてしまう子も多くいます。

そんな場面緘黙症と向き合う、4歳の女の子がいます。

「本当は『ありがとう』や『好きだよ』の気持ちを伝えたい」
そんな一人の女の子の願いから生まれたのが、伝言アクリルキーホルダー「メッセージ・フレンズ」です。
このアイテムが誕生した背景には、自身も幼少期に場面緘黙症だったフェリシモのプランナーの、深い共感と思いがありました。

見せるだけで伝わる! 言葉の代わりに気持ちを届けるキーホルダー

10種類の「メッセージ・フレンズ」は、かわいらしい動物のイラストとともに、「さんきゅー」や「あかん!」などのメッセージがプリントされたアクリルキーホルダーです。

声を出せなくても、バッグにつけたキーホルダーを相手にチラッと見せるだけで、自分の気持ちを伝えることができます。

開発のきっかけは、あるお母さんから届いた一通のメッセージでした。

「4歳の娘が場面緘黙症です。外では話せないことを自分でも気にしています。お買い物のときにお店の人へ『ありがとう』と伝えられるようなかわいいキーホルダーがあれば、もっと気軽に自分の気持ちを表せるのに……」

「『ありがとう』を伝えたい女の子の想いを叶えたい」――
その切実な願いを受け取ったフェリシモ C.C.P 商品プランナー・きょうもまた、幼いころに同じ悩みを抱えていた一人でした。

「言葉が出ない苦しさを知っているから」プランナーの体験と重ね合わせたデザイン

フェリシモのプランナー・きょう

プランナーのきょうは、幼少期に近所のなじみの友だちと幼稚園が離れてしまったことをきっかけに、外で話せなくなったといいます。
その状態は4歳から小学2年生ごろまで続きました。
両親や担任の先生には、一般的な内気な性格の内弁慶だと思われていたようです。

プランナー・きょう)
「伝えたい気持ちはあるのに声が出なくて、胸やのどがキュッと苦しくなっていました。
周りから『どうして話さないの?』と言われるのがとても辛かった。
だからこそ、『かわいいアイテムを使って気軽に気持ちを伝えたい』というお母さんの言葉に、強く共感したんです」

「メッセージ・フレンズ」のイラストは、イラストレーターのおおうちひなこさんが依頼者の女の子と自ら対面し、コミュニケーションを取りながら好きな動物をヒントに描き下ろしたもの。

女の子と絵でコミュニケーションを取りながらラフを描くおおうちさん

10種類のラインナップには、「さんきゅー」や「はっぴー!」といったうれしい気持ちだけでなく、「しょんぼり」や「あかん!」など、困ったときや拒否の意思を伝える言葉も含まれています。
日常の中で生まれるさまざまな感情を、無理なく相手に届けるためです。

女の子のために描かれた10種類のイラストとメッセージ

プランナー・きょう)
「子どものころの自分に、このアイテムがあったらよかったなぁと思います。
きっと、言葉が出ず表情が固まってしまう自分の代わりに気持ちを伝えてくれる『心強い友だち』になってくれたはずです」

「ありがとう」を言う勇気をくれた、小さな相棒

完成した「メッセージ・フレンズ」が、女の子の元へ届けられると、素敵な変化が訪れました。

以前は家の外では人とコミュニケーションをとることが難しかった女の子ですが、今では、お店の人にキーホルダーをチラッと見せながら、口パクで「ありがとう」と言えるようになったそうです。

依頼者(お母さま)
「今日はどのキーホルダーを見せて伝えてみようか?」と娘と一緒に目標を決めて実践しています。
できたらカレンダーにシールを貼るのが日課になりました。
娘にとって、持ち歩くだけで安心できるお守りのような存在になっていくんじゃないかなと思います。

女の子はお気に入りのバッグの中に「メッセージ・フレンズ」をそっと入れて、大切に持ち歩いています。

たったひとりの願いから、同じ悩みを持つみんなへ

場面緘黙症の苦しさを抱えている人は、きっと全国にたくさんいるはず。

「メッセージ・フレンズ」は、フェリシモ創立60周年を記念した、たったひとりの困りごとに本気で向き合う特別企画「たったひとりのための商品企画プロジェクト」から生まれましたが、同じような悩みを抱えている人たちに届けたいと、このたび一般発売されることになりました。

プランナー・きょう)
場面緘黙症という症状は、まだあまり広く知られていません。
この商品を通してもっと多くの人に知っていただくことで、周囲の理解が広がり、話せない子どもたちが表現することを楽しめる社会になったらうれしいです。

GO! PEACE!なポイント✌🏻️

ひとりの女の子の純粋な願いから生まれた「メッセージ・フレンズ」。
「本当は伝えたいのに伝えられない」というもやもやや焦りを抱える人たちの心を、そっと軽くしてくれるやさしい存在です。
メッセージ・フレンズが、気持ちを表現する小さなきっかけとなり、日常にたくさんの笑顔と安心を届けてくれますように。

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