参考にしたい海外文化
こんにちは。衣・食・住、暮らしのエッセイを書いている柳沢小実です。
こちらでは旅の話を書かせていただいていますが、
今回は「食文化」についてのお話です。
ここ10年ほど、
取りつかれたように台湾を繰り返し旅して、
現地の友人もずいぶん増えました。
日本と違う食習慣
20~40代の男女を見ていると、
家事を日本ほどやっていないことに気づきます。
外食産業が発達しているため、ごはんを外で済ませることが多く、
若い人の中には三食外食という人もいます。
そして、子育て中の家庭では、外で数品買ってきて、
家で作ったものと一緒にテーブルに並べています。
完全に自炊だけという人は、今のところ見たことがありません。
彼らの元気バランス
ずっと外食だと不健康になるのでは?
と疑問を投げかけてみたら、
「店を選んで、ずっと夜市などで食べたりしなければ大丈夫」とのこと。
たしかに、
炭水化物が多めにならないように野菜の小皿を必ず添えて、
ちゃんとバランスを取っているようです。
私は自炊率70-80%くらいなので、最初は面食らいましたが、
今ではこういう国に自分も住めたらラクだろうなと思っています。
また、「医食同源」という考え方が根付いていて、
漢方スープや身体を温める食習慣もあります。
中にはサプリメントのように漢方薬を飲んでいる子もいて、
健やかな身体づくりには、みなとても気を遣っています。
ピカピカの肌、つやつやの髪、体力があってパワフル。
彼らの元気の秘訣は、どうやら食べ物にあるようです。
柳沢小実さん
エッセイスト。日本大学芸術学部写真学科卒業。
暮らしや旅のエッセイを手がける。読売新聞水曜夕刊(隔週)などで連載中。著書も多数あり、最新刊は「これからの暮らし計画」(大和書房)。整理収納アドバイザー1級。