春を食べる〜山菜を贈ってみよう

あの人の素敵暮らしを拝見 2020.03.18

こんにちは、料理創作ユニットGomaの中村亮子です。

今月はずっと山菜LOVEなコラムを書かせていただいています。
最初の写真は、まあるい緑が愛らしいふきのとうたち。
山では雪解けを待たずにひょこっと頭を出して、
春の訪れを知らせる山菜なんだとか。

今回は、
毎年この季節になると作っては食べ、
作っては誰かにおすそ分け……を繰り返してしまう
『ふきのとう味噌』をご紹介します。
 

春の味

『ふきのとう味噌』のことを
東北地方全般では「ばっけ味噌」、
山形県庄内地方では「ばんけ味噌」と呼びます。

初めて聞いた時、
その呼び名がとてもかわいいなあと思ったのですが、
由来はアイヌ語とのこと(←意外!)

さらにそれが
「雪の下」という意味だと知ったら、さらに愛しくて、
庄内出身でもないのに私も
「ばんけ味噌」と呼んでます。

(※ここではわかりやすく『ふきのとう味噌』と紹介します)

春になると東北の家庭ではよく作られてる『ふきのとう味噌』。
おそらく作り方もそれぞれの地方、家庭によって違うと思うのですが、
私は山形県で手に入れた庄内地方の伝統料理の本を参考にして作っています。
 

かなりシンプル&簡単なレシピでおいしいのです!
以下、ご紹介しますね。
 

作り方

<ふきのとう味噌の作り方>
~材料~
 ふきのとう 100g
 味噌 80g
 砂糖 大さじ2
 酒 大さじ1

~作り方~
1.ふきのとうは水洗いして、
米の研ぎ汁(なければ重曹を少々入れた水)で3分間ゆでて、
水にさらにしてアク抜きをする。

※研ぎ汁からふきのとうの頭を出さないように、
箸でおさえながら茹でるのがコツ。
その方がきれいな緑色を保てるそうですよ。
 

2.絞って水気を切ってから、細かく刻む。
(すり鉢でつぶしてもよい。)

※たてに刻んで→よこにも刻む。刻み加減はお好みで。
 

3.鍋に砂糖と酒を入れて煮立ててから、
 味噌と2を加えてよく練り合わせる。
 弱火で煮詰める
(長期保存する場合はじっくり煮詰めると
 一年ぐらいは冷蔵庫で保存可能)。
 

香りも味も格別

ふきのとう味噌を作るのが好きなのは、
ゆでる時からふわ〜っといいにおいが台所に広がるから。
山菜はみんな香りがいいけれど、
ふきのとうのほろ苦さはにおいも味も格別です。

作った味噌は
炊きたてのご飯にのせたり、おにぎりの具にしたり……。
もちろんお酒のあてにも最高です。
他にもパスタや炒め物のひと味にしたりと活用度が高い!
 

こちらは、菜の花、うど、うるいと厚切りハムのパスタ。
ちょこんとふきのとう味噌をのせれば春の味が凝縮された味に!
 

春の贈り物

あっという間に作れちゃう&食べ切ってしまうので、
ふきのとうが出ている期間はなるべく多く作って、
そしてちょっとだけ人にもおすそ分け。

空きビンに入れたら、
薄紙と細ひもで簡単にラッピング。
手づくりジャムと同じような感覚です。
これがまあ喜ばれるんです。

春の贈り物はみんなでシェアしましょう!
 

さあ、3回にわたって書かせて頂いた春の山菜の楽しみ方。
本当は山菜の塩蔵なんかも語りたい&作ってみたいところですが、
長くなりそうなのでこの辺で……。

身近なところに春はあって、
山まで出かけられなくても
お家の中で春は楽しめることもあるってこと。

みなさんもぜひ身近な春をどうぞ探してみて下さいね。
 

Profile

Goma中村亮子さん

Goma中村亮子さん

料理創作ユニットGoma / 岳泉会
食をテーマに活動する料理創作ユニットGomaを従姉妹のアラキミカと一緒に主宰。雑誌、書籍、webや広告など媒体での食や雑貨の作品発表、もの作りワークショップ開催など多彩なフィールドで活動中。また山と温泉を愛する岳泉会メンバーとしてのんびり登山を楽しむ。Gomaの著書に『Gomaのゆかいなこども雑貨』(文化出版局)、レシピつき絵本『へんてこパンやさん』シリーズ(フレーベル館)など多数。岳泉会著書は『よくばり温泉マウンテン』(パイインターナショナル)。