引っ越し協奏曲

あの人の素敵暮らしを拝見 2019.07.10

こんにちは。暮らしの装飾家のミスミノリコです。
前回は住み慣れた部屋とさようならするお話からスタートしました。

しかし、というか、やはり、というか。さーっと美しい幕引きとはならず、去り際はコメディさながらのドタバタ劇でした。

あんなに終わらないと思った引っ越しも初めて。荷物が多くて引っ越し屋さんにも迷惑をかけましたが、我らの引っ越し協奏曲に巻き込まれたご近所さんには頭が上がりません。今回は、頼ること、頼られること、について話したいと思います。

わたしは普段ひとりで仕事をしているので、なかなか他の人に仕事を手伝ってと言うのが苦手だと思っていました。そう、過去形です。今はできないことは素直に手伝ってと言えるようになりました。

プライベートの引っ越しのような時も自分たちの事は自分たちだけで、と思っていました。が、ありがたくも「手伝うよ〜」なんて声を掛けてくれる方が多くいたので今回、思い切って頼ってみました。

荷物の梱包や不在時のゴミ捨て、部屋の掃除に家具の解体、粗大ゴミ出し。ホッとする差し入れや自宅での晩御飯をご馳走になったことも。出発当日には東京駅まで車で送ってくれた友人に、フォトグラファーの友人はケーキを買ってきてくれて (最初のケーキの写真がそれです)、 引っ越し後の部屋で記念撮影をしてくれました。(なんて散らかった部屋……! 引っ越し中なのでお許しください……!)

最後の最後まで大勢の人に囲まれて笑って過ごしました。物件引き渡しの日の朝も、友人と朝ごはんを一緒に食べました。ひっくり返したワインボックスをテーブル代わりに。

後日、別の友人がこんな事を言ってくれました。
「わたし、あんまり頼られる方じゃなかったけど、頼られるのってうれしいなって思ったの」って。

わたしも皆が困った時は精いっぱい力になりたい。
お互い様、という言葉があるように。
どうもありがとうの気持ちをバトンするように。

最後の最後は街中で友人たちにバッタリ会い続けるという賑やかなミュージカルみたいなおまけ付きでした。
会いたいと思えば会える。
だから寂しくない。

※room504  ご近所さんたちの集合写真

さて、とうとう新しい土地での暮らしが始まります。

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季節の「暮らしびと」

ミスミノリコさん

ミスミノリコさん

ディスプレイデザイナー/暮らしの装飾家
店舗のディスプレイや雑誌、書籍のスタイリングなどで幅広く活躍する一方でふだんの暮らしに取り入れられる、デコレーションアイデアや手作りの楽しさを発信している。著書として『繕う暮らし』『小さな暮らしのおすそわけ』『繕う愉しみ』(主婦と生活社)がある。また、ダーニングマッシュルームをはじめとした繕いワークショップも各地で開催している。

※「暮らしのBlog」にて内容ご覧ください。