作品づくり、新たな一歩。

あの人の素敵暮らしを拝見 2021.07.07

こんにちは。スウェーデン在住のソーイングデザイナー、オルソン恵子です。
今回は最近の私の活動について、少し書いてみたいと思います。

今年初め、ちょうどこの frauglattブログで連載がスタートしたころ、日本の出版社からお声がけいただき、私の書籍を作ることが決まりました。それから少しずつ作業は進み、着々と形になってきています。掲載する作品の詳細などは伏せますが、「布小物の本」になります。

まずはどんな作品を掲載するのか、本のコンセプトに合わせたアイディアを提案し、担当の方と意見をすり合わせながら試作を作る日々が始まりました。今まで動画づくりでやってきたプロセスと似ているので、ひとつひとつの動画のテーマを考えるような、クリエイティブな作業でした。

出版のお仕事というと、雑誌や書籍で数ページを担当させてもらったり、手芸シリーズの監修などもやってきましたが、今回は初めての著書なので、デザインをするのにも実はいつも以上に緊張しました。「これで本当によいの? もっとよいデザインがあるのでは?」と、自問自答しながらでしたが、最終的には本のコ
ンセプトに合う、納得のいくアイテムの数々ができあがったと思います。

作品の形や作り方と同時に、私の場合は生地選びも重要なことです。
今までコレクションしてきたヴィンテージ生地や、スウェーデンの生地などを新たに仕入れたり、材料を吟味する時間も必要でした。気軽に作ってもらえるよう、副材料は日本でも手に入りやすい物を選びました。
(スウェーデンのヴィンテージ生地はキットとして今後販売する予定でいますので、そちらもお楽しみに!)

そして現在は、本の中に掲載されるひとつひとつのアイテムの作り方のプロセス画像の撮影をしています(今回の撮影はすべて自分で行っています!)
今まで、プロセス画像を撮る経験はありましたが、やはり自分の書籍となると、一枚一枚シャッターを押すのにも緊張します。加えて、今スウェーデンは夏真っ盛り。まさに額に汗して撮っています!

先週末は、モデルさん役をアトリエの仲間に紹介してもらい、イメージ画像の撮影をしました。私の作品はカラフルな生地が多いので、洋服はなるべくシンプルに、自分好みの世界観も大切に、モデルさんのイメージにあったデザインのワンピースを作ってみました。諸事情でなんと仕立てたのは、撮影日の前日!
仮縫いをする余裕がなかったので、当日直す覚悟もしていましたが、着てもらったらぴったりで本人も気に入ってくれたようで、とてもうれしかったです。

書籍と言うのは、いろいろな方々が関わって作るひとつの作品のようだなと、改めて感じています。自分一人の力だけでは決して出来ない、新しい「作品」ができることに、とてもワクワクしています。まだまだ作業は続きますので、作る過程も楽しみつつよい本にできたらなと思います。

詳しくは、ぜひぜひ実際の書籍でチェックしてみてくださいね。今年の秋、発売予定です!

引き続き、SNSなどで作業の様子をアップしていきますので、秋の発売までの間リアルタイムで作業の様子を見守っていただけだけましたら、とても励みになります!

Instagram
https://www.instagram.com/keiko_olsson/

Profile

Keiko Olsson(オルソン恵子)

Keiko Olsson(オルソン恵子)さん

スウェーデン在住のソーイングデザイナー。洋裁店 「Syateljé Keiko Olsson (ケイコ・オルソンの洋裁店)」主宰。手芸関連書籍の監修や企業へのデザイン提供、YouTubeでは洋裁のチャンネルも運営中。

https://keikoolsson.com/
Instagram @keiko_olsson
YouTube : Keiko Olsson Sewing Channel

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