無邪気な夢のカタチ

あの人の素敵暮らしを拝見 2019.10.30

こんにちは
暮らしの装飾家のミスミノリコです。
7月から移住した山形県鶴岡市は今、短い秋の真ん中あたり。空気が冷たい朝晩もあり、早くも秋の向こうにある冬を感じています。田んぼの稲刈りもすっかり終わり、オレンジ色の庄内柿が実りはじめました。この時期は新米や天然のキノコも楽しみのひとつです。鶴岡は海も山も近く、食の豊かな土地。日本で唯一、ユネスコの食文化創造都市に指定されているのです、ご存じでしたか?
最初の写真は飛行機から見た庄内平野です。畑や田んぼが美しいパッチワークのようで思わず写真におさめました。

ワークショップのその後

さて、前回までにお伝えした大きなイベント、「壁塗りワークショップ」も皆さんのお陰で無事終える事ができました。カフェスペースはほぼ整って、あとは物販スペースの壁に構想していた棚の取り付けです。

初めはこの壁の前に古いアンティークの食器棚を入れる予定でした。
しかし、限られたスペースの中での導線を考えてみると、壁作り付けの棚の方が使い勝手が良さそうだということになりました。どんな素材でどんな大きさが良いだろう?マスキングテープを壁にはって大体のサイズ感を決めていきます。
そして私の落書きみたいなラフをプロの方にきちんと図面に落としていただき、希望の棚ができあがりました。ハシゴ型の部分は鉄を溶接、棚板は木製。取り外しが可能です。

棚の奥行きを深くすると大きなお皿も載せられますが、その分暗くなるので、奥行きの幅は抑え気味にしました。ここには窓があるので、横から射す光が飾った器をきれいに見せてくれます。思ったよりずっと素敵!!ハシゴ状にして光を遮らずに正解でした。

人とモノをつなぐ縁のカタチ

物販スペースでは我々が長いこと愛用してきた器や道具、調味料や乾物を取り扱います。今まで紡いできたご縁のあるものたちばかり。友人、知人としての付き合いを超えて、モノとして自信をもってお勧めできるものです。中でも美大受験の予備校時代の同級生が今、作家として立派に活動をしています。彼らのつくるもので今の自分たちの暮らしは成り立っていると言っても過言ではありません。むかし、まだ何者にもなっていない頃よくこんな話をしていました。みんなの作品を扱うお店ができたらな、って。そんな無邪気な夢が年月を重ねてきた今、実現しようとしています。

自分も作家として作品を作りたいころもありました。でも、選んだり、組み合わせたり、スタイリングしたり……そういうことも好きで、のちに職業となりました。お店のディスプレイを担当したり、ラッピングアイデアも数々紹介してきました。

その全ての技を生かすのがお店なのかもしれない、と。今までたくさん集めてきた器や家具、小物など、 私たちの店『manoma』の空間で輝き出しているモノたちが多くて。このためだったんだなあ、と思うこともしばしばです。

次回は、秋そして冬に向けての小さな冬支度について書きたいと思います。

Profile

季節の「暮らしびと」

ミスミノリコさん

ミスミノリコさん

ディスプレイデザイナー/暮らしの装飾家
店舗のディスプレイや雑誌、書籍のスタイリングなどで幅広く活躍する一方でふだんの暮らしに取り入れられる、デコレーションアイデアや手作りの楽しさを発信している。著書として『繕う暮らし』『小さな暮らしのおすそわけ』『繕う愉しみ』(主婦と生活社)がある。また、ダーニングマッシュルームをはじめとした繕いワークショップも各地で開催している。

※「暮らしのBlog」にて内容ご覧ください。