寄贈先ウガンダの背景について
ウガンダ共和国(以下ウガンダ)は東アフリカの赤道直下に位置し、人口は 4,286 万人(2017年)と日本の約 3分の1です。近年5%前後の経済成長を続ける、開発途上国の一つとされています。
ウガンダは難民の受け入れに寛容な政策を取っており、近隣国より多くの難民を受け入れています。特に南スーダンやコンゴ民主共和国では、今も武力紛争が続いており、毎月数千人の難民がウガンダに流入しており、2020年7月末時点で140 万人以上がウガンダで暮らしています。そのうち、約6割が18歳未満の子どもであり、家族と離れ離になってしまった子どもも含まれます。
避難生活が 長期化する中、子どもも大人も心理的なストレスが高まっており、暴力や虐待などを受ける子どもも多くいます。さらに、2020年3月以降、新型コロロナウイルス感染症対策により、未だ学校が閉鎖されており、子どもたちは引き続き自由に外出ができない状況に置かれています。
ⒸSave the Children
ハッピートイズを
受け取った子どもたちは大喜び!
セーブ・ザ・チルドレンは、遊びや学びの機会を通して日常の回復をサポートするために、子どもにとって安全・安心な空間「子どもひろば」を支援しております。当初、ハッピートイズを難民居住区の「子どもひろば」で活用することを計画しておりました。 しかし、2020 年 3 月以降、新型コロナウイルス感染拡大の影響により「子どもひろば」の閉鎖が続いているため、私たちは、こうした状況下でも子どもたちが心も健やかでいられるよう、家庭訪問による精神保健・心理社会的支援(こころのケア)を行っています。
その活動の重要な一部として、ハッピートイズを支援が必要な子どもたちに配布しております。ハッピートイズを受け取った子どもたちの喜び は大きく、新型コロナウイルス感染症による移動制限がかかる中でも、自宅で遊ぶ楽しみができたと話していました。
子どもたちから、日本のみなさまからのプレゼントに「本当にありがとうございます」との声も届いております。今後は、ハッピートイズを配布した世帯の子どもの状況を引き続きフォローするほか、「子どもひろば」が再開した場合には「子どもひろば」での活動に使用することも検討しています。
MESSAGE
ⒸSave the Children
現地担当者
ケンババジ リリアンより
皆さまからのハッピートイズは、ラモンワンジャ難民居住区※1で子どもたちに配布しました。新型コロナウイルス感染症の感染拡大を防ぐためにウガンダ政府から出されている外出制限などにより、子どもたちは自由に外出できず、学校や「子どもひろば」※2も、まだ閉鎖されています。私たちは、こうした状況下でも子どもたちが心も健やかにいられるよう、難民居住区の3歳から6歳の子どもたちに家庭訪問による精神保健・心理社会的支援(こころのケア)を提供しています。今回、そのなかの重要な取り組みとして、ハッピートイズを子どもたちに届けることができました。
ハッピートイズを受け取った子どもたちは大喜びで、新型コロナウイルス感染症による制限がかかるなかでも、自宅で遊ぶ楽しみができたと話していました。子どもたちは、日本のみなさまからのプレゼントに「本当にありがとうございます」と言っていました。
※1ウガンダ南西部にあるコンゴ民主共和国からの難民が暮らす難民居住区。今後、ほかの地域にある難民居住区への配布もしていきます。※2遊びや学びの機会を通して日常性の回復をサポートする子どもにとって安全・安心な空間。世界中の紛争や自然災害などの緊急支援の現場で実施している。