一生作り続けたい！ / いとしい手づくり

フェアリーたちの衣装づくり

私のレオタード作りは、娘の新体操の衣装作りがきっかけでした。子どものころから常に何かを作っていないと罪悪感すら感じるほど手づくりが好きなのですが、裁縫があまり得意な方ではない素人の私にこれが作れるかな？ と初めは正直自信がありませんでした。しかしいざ作ってみると、工作感覚で作業が進み、あっという間に完成。一生作り続けたいものにやっと出会えた！と感じたのです。

 

レオタードは限られた枠の中で、色の組み合わせ、配置、装飾物を変えることで、思いもよらない新しい表情が生まれます。色布だけでなく布用絵の具でペイントしたり、濃淡を付けるため生地を染めたりとアイデアも無限。演技でスカートがめくれた時に見えるパンツやスカートの内側の色、キラキラを加える場所によっても印象が変わるので、新しいデザインを考えるのは至福の時間です。デザインをイメージできたら一気にとりかかり、寝る間も惜しんで作ることに没頭してしまいます。

 

試行錯誤してできあがった時はうれしいですが、なんといってもいちばんうれしいのは、お客さまからの喜びのお声をいただく時。この衣装が届いたから大会に向けて練習をもっとがんばる、大会に優勝できたなど、うれしいお言葉をいただいた時は本当に作ってよかったと思います。

 

レオタードがサイズアウトしてしまうと、次は後輩の子に引き継いでいくというお話を聞くと、私の作品がたくさんの子どもたちの笑顔と共に、今日もどこかでヒラヒラと美しく舞う様子が目に浮かび、本当にしあわせです。これからも色とりどりのキラキラに囲まれ、フェアリーたちがより輝けるよう、かわいい衣装を作り続けたいと思っています。

 

 

大島 由妃

主婦。子どもの発表会をきっかけに、新体操衣装制作を開始。色とりどりのキラキラに囲まれ、日々制作・販売を楽しんでいます。

instagram：＠olive_leotard.yuki