梅村マルティナさんインタビュー(3)~復興支援が起業へ。編み物のように広がっていくしあわせの輪~

2016年10月19日(水曜日)

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復興支援に毛糸を送ったことがきっかけで、気仙沼のみなさんと会社を立ち上げることになったマルティナさん。それは、単に被災者と支援者の関係ではなく、編み物が好きなもの同士だから築けた関係でした。

いつも周囲に助けられてきた、猪突猛進な才女

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子どものころから、これと思ったらまっすぐに行動するマルティナさん。もともとは医学の勉強で来日し、京都大学で学んでいたころ、ご主人と出会われます。思いつくままジャンルを越え突っ走ると、自然と周囲に助けられてきたマルティナさんにとって、ご主人は公私ともに大切なパートナー。

京都と気仙沼、2つの家族が原動力

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華奢でかわいい姿から想像できないくらいパワフルなマルティナさんですが、その原動力は、飽くなき好奇心と、人と人とのつながり、仲間です。京都と気仙沼のアトリエを高速バスで移動するハードな生活も、家族がふたつあるようなしあわせなんだとか。

魔法の毛糸が広げてくれた仲間の輪

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京都と気仙沼で編み物教室も開いていて、それは、先生と生徒という関係より、仲間という言葉がふさわしいサークルのような集まりなのだそうです。もともと「魔法の毛糸で編もう」と集まったみんなで、わいわい楽しく編んで、それを京都の手づくり市に出したらお客さんと仲良くなって……。

教えるのは私じゃなくて、毛糸が教えてくれる

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簡単なメリヤス編みだけで、きれいな作品が作れる魔法の毛糸Opal[オパール]。教えるというより、毛糸を生かした編み方をみんなで試して楽しむ催しなんだとか。「編んでる時間も楽しいけど、できあがった作品を囲んで、みなさんとの新しい出会いが生まれるのもしあわせ」。

編まなくても、編めなくても楽しめる

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編めなくても、身に着けたり、飾ったり、毛糸にふれるしあわせをたくさんの人に楽しんでほしい。そんなマルティナさんの思いが新たな形となったのが、クチュリエとのコラボで生まれた編み物キット。次回は、そのエピソードを紹介します。

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