ちりめん布って?印のつけ方と縫い方のアドバイス

2019年11月13日(水曜日)

ちりめん

和布ならではの鮮やかな発色と雅(みやび)な柄、さらりとした独特の風合いが魅力のちりめん。コットン生地に比べると少し扱いにくいですが、印付けなどはちょっとした工夫でスムーズにできるようになりますよ。

ちりめんってどんな布?

ちりめんとは、よりのない縦糸と強いよりのある横糸を使って織りあげた布で、横糸のよりが戻ろうとすることによって縮みが生じ、「しぼ」と呼ばれる独特の凹凸のある風合いが生まれます。ちなみに、「しぼ」に対して垂直方向が布の縦、「しぼ」と平行方向が横になります。もともとは絹で作られた織物ですが、最近はレーヨンやポリエステルなど、化繊のちりめんも多く見られます。

ちりめんへの印の付け方

ちりめんは表面に凹凸があり、張りのないやわらかい素材なので、印をつけるときに引っかかったり、ゆがんだりして、きれいに型紙を写すのがむずかしいと言われます。下の例を参考に、パーツによってペンを使い分けたりして、ご自分にぴったりの方法を見つけてくださいね。

印のつけ方①

型紙を使って印を付けるときは、目の細かいやすりや目の粗い帆布などを下に敷くと、ちりめんがよれたりずれたりしにくくなります。(パッチワーク用などでやすりを貼ったボードも市販されています)。また、型紙とちりめんを手でしっかり押さえて、少しずつ印を付けましょう。

◇ペンを使い分けましょう

ちりめん ペンを分けよう

・エンピツ

ちりめんの凸凹に引っかかりやすく、力を入れるとゆがみやすいです。

・油性ボールペン

エンピツより滑らかに描けて、にじみがありません。

・水性ボールペン

油性ボールペンよりさらに滑らか。多少にじむので細いペンを使うこと。表から見える部分には使えません。

・チャコペン

水性ボールペンと同様ににじみやすいですが、滑らかに描けます。ちりめんは水に弱い素材なので、水で消えるタイプよりも時間がたつと消えるタイプが便利です。

ちりめんを縫いあわせる際のコツ

◇まち針の打ち方

縫い合わせる時のアドバイス

布がやわらかくよれやすいので、細かくまち針を打って縫いましょう。

◇仮止め用のりを使う方法も

縫い合わせる時のアドバイス 手順①

縫い線を合わせて、まち針で固定し、縫い代部分に ところどころにのりを付けます。

縫い合わせる時のアドバイス 手順②

まち針をはずしてもこのとおり!簡単に仮止めができてしつけも不要です。

縫い合わせる時のアドバイス 手順③

布がずれず、まち針が邪魔になることもないので、すいすい縫えます。

コツをつかんで、雅なちりめん手づくりを

ちりめんの扱いはむずかしいですが、コツをつかむと仕上がりに格段の差が出ますよ。

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