伝統柄に魅せられた、凪さんの編み物語:ニット帽の編み方がわかるコラボアイテムも

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「編み物フェスタ」で棒針の編み模様が印象的なユニセックスのニットキャップをデザインしてくださった、ニット作家の凪さん。編み物を始めてまだ約3年(!)ながら、世界各国の伝統的な模様や技法への造詣が深く、伝統のモチーフを自分らしいスタイルで楽しんでいます。今回は、そんな凪さんに編み物への思いやこだわり、作品づくりの裏側までたっぷり語っていただきました。

古着をきっかけに編み物の世界へ

凪さんが編み物を始めたのは、いまから約3年前。とあるセーターとの出会いが、凪さんを編み物の世界へ誘います。「もともと服が好きで、いろんな国のセーターを輸入してたんです。フェアアイルとかガンジー、アランとか、手編みのセーターがすごく好きで」。

高校時代に古着屋さんでジェイミソンズのセーターを「かわいい」と思ったことをきっかけに、ニットが好きになったという凪さん。各国の伝統的なニットについて調べるうちに、模様の意味や地域ごとの柄など、その奥深さにどんどん魅了されていきます。いつしか「せっかくなら本物を着てみたい」と思うようになり、海外から輸入するようになったといいます。

「中でもフィンランドの“コルソナス”というセーターにすごく惹かれたんですけど、販売してなかったんです。でも、パターンっぽいものを見つけたので、じゃあ自分で作ってみようと思ったのが始まりです」。

アラン模様のひとつである「Magee-マギー」をアレンジした「Nagee-ナギー」など、伝統柄を独自のスタイルに落とし込んだデザインを考案。

先生はYouTube! 独学で編み物を習得

凪さんは地道にメリヤス編みを練習した後、いよいよセーターに挑戦します。初めてにも関わらず、選んだ毛糸はアイスランドのアラフォスロピー。「質感や風合いが好きだったので選んだんですけど、毛糸の太さの違いもよく知らなくて、ぜんぜん指定号数じゃない針を使って編み始めました。なぜそんな大変なことをしたんだろうって、いまは思います(笑)」。

編み物の基本はYouTubeで学び、あとはパターンを見ながら、見事にセーターを完成させた凪さん。実は、過去に一度挫折したこともあったそうです。でもコルソナスと出会い、「どうしてもセーターを編みたい!」という気持ちが生まれたことが、編み物に夢中になるきっかけになりました。

ちなみに初めて編んだのは、上から編むトップダウンのセーター。「模様が最初に出てくるので、できあがっていくのが目に見えるのがうれしくて。下から編むタイプだったら、途中でやめてたかも(笑)」。

凪さんの作品コレクション。ブルーのセーターは、イギリスとフランスのレンガの積み方をモチーフにしたガンジーセーターを、自分なりのストーリーで形にしたもの。

ハマるととことんのめりこむ

伝統の模様や地域ごとの柄など、奥深い編み物の世界に魅せられた凪さん。もともとハマるとのめりこむタイプで、学生時代に夢中になったのは音楽。中学でギターを始め、高校ではバンドを組んで活動していました。そのころ好きだったのは昔の音楽。「1950~90年代くらいまでのロックが好きで。イギリス、アメリカ、両方聞いてました。この曲いいなと思ったら、どういう背景なのかとか、音楽の歴史とかを調べるのも好きでしたね」。

ロックとファッションは関わりが深く、ヴィンテージファッションに興味を抱いたのも音楽から。70年代のパンクロックをモチーフにしたセーターをデザインしたこともあるそうです。

ニットを編む手元を彩るリング。左手人差し指にはカレッジリング、右手中指のリングはなんと羊モチーフ。

屋外での編み物が気持ちいい

今ではすっかり編み物が生活の一部になり、編むことが日課に。「2~3着ぐらい同時進行で編むんですけど、完成まで時間がかかるので、たまに帽子とかで息抜きをして。小物はすぐ完成するので、やったー!って思ってまたセーターに戻ります」。街でもついニットが目に入り、人が着ているセーターのパターンやお店のニットの編み地をチェックしてしまうそうです。

出かけるときも必ずひとつは持ち歩いていて、お気に入りはアウトドア編み。春や秋など気候のいい時期は外で編むことも多く、「神戸にいたころは、浜辺に軽い椅子とテーブルを持って行って編んだりしてました」とのこと。桜や紅葉を眺めながら、公園で編み会ができたら…と考えているそうです。

「ギターと同じで、最初はできなくても、ここを乗り越えたらできるようになる!っていう感覚があったから挫折しなかったのかもしれない」

夢は、牧場つきの編み物カフェ!?

いまは日々の編み物をインスタで発信し、世界中の人と交流を楽しんでいる凪さん。身近な人には話せないことも、SNSを通じて多くの人と共有できるのが嬉しいといいます。「いろいろな人とつながれるのが楽しくて。デザインの感想がもらえると励みになりますし、発信をきっかけに制作依頼をいただくことも増えました」。SNSでの反応やつながりが、モチベーションにもつながっているそうです。

そんな凪さんが主催する編み会には、世代や年齢、感性もさまざまな人が集まり、編み物をきっかけに新しい出会いや交流が生まれています。

現在は伝統柄を自分のスタイルに落とし込みながら、糸紡ぎや染めにも興味津々。初任給で糸車を買い、自分で紡いだ糸を染めて編んだニットもあるそうです。「いつかは、牧場だったり糸紡ぎができる場所をつくって、編み物を楽しめるカフェとかできたらいいですよね」と未来への夢も語ってくれました。

凪さんが「初任給で購入しました」という糸車で羊毛を紡ぎ、染めた毛糸で編み上げた特別なセーター。

「編み物フェスタ2025」コラボのニット帽ってどんなの?

凪さんデザインの棒針編みのニット帽は、折り返しの部分に伝統柄をポイントに入れつつ、編みやすさも考慮した、編み物フェスタのためのオリジナルデザインです。使用する毛糸は、英国のプレミアムヤーン「ROWAN」を代表する「Felted Tweed」。編みながら出てくるネップの表情と落ち着いた風合いが魅力です。洗練された仕上がりと編む楽しさをぜひ体験してくださいね。

▼カラーは3色展開。お好きな色を選んでご購入いただけます。

ROWAN×Nagi’s Knits 棒針編み込み折り返しニット帽 Navy&Gray

ROWAN×Nagi’s Knits 棒針編み込み折り返しニット帽 Black&Red

ROWAN×Nagi’s Knits 棒針編み込み折り返しニット帽 Camel&Green

編み物フェスタ2025開催中!

2023年よりスタートして今年で3年目となる、編み物フェスタ。今年も11月3日(月・祝)よりスタートです!今年のテーマは「百日百夜、編んで結う。秘密基地は、毛糸の中。」思う存分どっぷりと、みんなで一緒に編み物を楽しみましょう!
「編み物フェスタ」特設会場はこちら!

Nagi’s Knits 凪 ニット作家
神戸出身。音楽やファッションを愛し、古着を通じて伝統ニットの魅力に目覚める。独学で編み物を始め、現在はニット作家と会社員の二足のわらじで活動中。伝統柄に着想を得た独自の編み物スタイルを追求するほか、ワークショップやコミュニティづくりを通じて編み物の楽しさを広めている。
Instagram:@Nagi’s Knits

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