あの英国王立刺繍学校で講師資格を持つ唯一の日本人、二村さんをたずねて

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世界最高の刺しゅう技術を教える英国王立刺繍学校。歴史あるこの学校で、日本人唯一の正式な講師資格を持つ刺しゅう作家・二村 エミ(にむらえみ)さんに、英国の伝統刺しゅうの魅力をうかがい、3回シリーズの連載でお届けします。

刺しゅうのプロを目指す人にとってあこがれの場所

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英国王立刺繍学校は、産業革命により古きよき伝統が失われつつある時代、アートとしての手刺しゅうの伝統技術を保存継承するために1872年に創立されました。アーツ&クラフツ運動の中心的存在であった、あのウイリアム・モリスとも深い交流があったそうです。この写真は、ハンプトン・コート宮殿をバロック形式の東南側から眺めた風景です。

学校は、なんとハンプトン・コート宮殿の中!

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学校はヘンリー8世とイングリッシュガーデンで名高い、風光明媚なイギリスのハンプトン・コート宮殿の一角にあります。歴史的な美しいお城なので、観光客向けにヘンリー8世に扮した男性が歩いていたり、お庭でティータイムを楽しんだ思い出も。こちらの写真は、ハンプトン・コート宮殿誕生500年を祝福している写真です。

日本人で唯一の入学、しかも首席で卒業!

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二村さんが在籍された「職人養成コース」は、日本人が誰も入学したことのない難関コース。趣味として刺しゅうを楽しむ一般的な短期講座や、入学審査のない専門学校レベルのコースもある中、あえて難しいチャレンジを決意されました。しかも同校を首席で卒業。学内コンテストで数々の賞を受賞されました。

その後の刺しゅう作家人生を築く貴重な体験

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ここでは学校での授業や課題以外にも、夏休みや冬休みなどの期間に、スタジオと呼ばれる注文製作を行う部門で下働きをします。そこで古い刺しゅうの修復のお手伝いをしたことが、とても貴重な経験になったそうです。エリザベス女王の戴冠式で着用されたローブのゴールドワーク刺しゅうや王室関連、教会・博物館に所蔵される刺しゅうを担当されたことも。また学校では、キャサリン妃のウエディングドレスの刺しゅうや、アカデミー賞女優が着用するドレスの刺しゅうなど、伝統的なものから革新的なものまで幅広く製作されています。

次回は英国王室の装飾に古くから使われてきた伝統刺しゅう「ゴールドワーク」との出会いについておうかがいします。お楽しみに!
二村さんとクチュリエのコラボによる手づくりキットは「二村エミさんコラボ特集」からチェックしてみてくださいね。

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