ビーズ織りの歴史 ヴィクトリア女王統治時代の英国に思いをはせて~笹尾 多恵さんへインタビュー~
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ヴィクトリア女王統治時代(1837~1901)の英国は、最も華やかな時代と言われています。その時代を象徴するような、きらびやかなビーズ織り。
本場、英国王立刺繍学校で学ばれ、刺繍・ビーズ織り作家として活躍されている笹尾 多恵さんに、その魅力をたっぷりおうかがいしました。3回連載でご紹介していきます。
原点は、代官山の伝説的雑貨店で出会ったアンティーク
幼いころからご両親の影響で、アンティークや刺しゅうに興味を持たれた笹尾 多恵さん。「セツ・モードセミナー」在学中に代官山の伝説的雑貨店「マチルド イン ザ ギャレット」(現在は田園調布)で、刺繍・手描き雑貨の仕事に携わったことが、ヴィクトリア時代と縁を深めるきっかけとなりました。
「Matild in the Garret マチルド イン ザ ギャレット」
〒145-0071
東京都大田区田園調布1-61-9 TEL.03-5483-3040
笹尾 多恵さんが「ヴィクトリアン刺繍」の名付け親
実は、英国にはヴィクトリアン刺繍というカテゴリーはありません。笹尾 多恵さんが最初に書籍を出版する際、ヴィクトリア時代のあらゆる刺繍を、一般の人にわかりやすく紹介するために自身で名付けた造語なのだそうです。ヴィクトリア時代に作られたものは、ヴィクトリアンスタイルと呼ばれるのが一般的です。
花のモチーフが多く、その中でも「ローズ」は別格
ガーデニング大国の英国だけあって、花をモチーフにしたデザインが多いのが特徴。その中でも最も人気が高いのは、国花でもある「ローズ」。繊細で凝ったバラの刺繍が、当時からあらゆるものにデザインされました。「ローズ」はヴィクトリアンスタイルの象徴でもあったのです。
たくさんの手に支えられ、愛され続けた美しい技術
今も私たちがヴィクトリアンスタイルを楽しむことができるのは、当時生まれたさまざまな技法のほとんどが、一般の人にも製作できるように工夫されてきたから。たくさんの人の手に支えられてきたおかげです。次回は、笹尾多恵さんの英国王立刺繍学校留学中のお話をご紹介します。
笹尾 多恵さんとのコラボで誕生したキット「ぜいたくな輝きを敷きつめて ビーズ織りで作るローズ小物の会」では、ヴィクトリア朝時代を思わせる優美なデザインが魅力です。笹尾多恵さんの美しくて繊細なデザインをぜひチェックしてみてくださいね。
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