前回は、笹尾多恵さんのイギリス留学中のお話をおうかがいしましたが、最終の今回は、クチュリエとのコラボキット「ぜいたくな輝きを敷きつめて ビーズ織りで作るローズ小物」の魅力と笹尾多恵さんが商品に込められた思いやメッセージをご紹介します。
中学生のとき、おこづかいで買ったビーズ織り機がはじまり
笹尾多恵さんにとってビーズ織りとの出会いは、中学生の頃、デパートの手芸売り場で見つけ、おこづかいで買い求めたビーズ織り機。笹尾多恵さんが本格的にビーズ織りの技法に魅了されたのは、イギリス留学時代にヴィクトリアンのビーズ織りバッグにたくさん出会ったことでした。
ヴィクトリアンを代表するローズをモチーフに
モチーフはやはり、英国を象徴する「ローズ」。ヴィクトリアン時代のアンティークが、インスピレーションの元になっているそうです。今回のデザインで最も思い入れがあるのは、ブレスレット。いちばん作りがいがある作品だから、本物のアンティークのような凝ったビーズ織りの図案にしたそうです。
19世紀のレディーが身につけた装飾品がイメージのビーズ織り
ヴィクトリア時代のレディーは荷物を持たないので、アクセサリーの一部として小さなバッグや小物入れを身につけていました。今回、提案しているアムレットパースや首から下げるリップケースは、後の化粧品を持ち歩くようになった時代に流行した装飾品をイメージしたもの。
ビーズ織りは、糸の引き加減がポイント
笹尾さんにビーズ織りを仕上げるコツを聞いてみました。「織り上がった時にデコボコにならず、なめらかな一枚の織物に仕上げること。糸の引き加減と、糸始末をきちんとしないと、最後に乱れるから注意して。ビーズ織り機の他に、先端の尖った糸切りバサミがあると便利ですよ」。
あせらずのんびり取り組めば、楽しい作業
最後に笹尾多恵さんからのメッセージです。「ビーズ織りの最大のコツは、あせらずのんびり取り組むこと。長く大事にしていただけるように、図案も凝りました。手にした時のずっしりとした重量感、織りのしっとりした手ごたえやキラキラ感は、プレゼントにも喜ばれると思います」。
いかがでしたか。ヴィクトリア朝時代を思わせる優美なデザインのビーズ織り。繊細で上品な輝きのローズ小物をぜひ作ってみませんか。
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