オカンのあみぐるみ / いとしい手づくり

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オカンのあみぐるみ

西宮にあるギャラリー6cで、ボタンアクセサリー作家のozakiさんと一緒に企てた『うちの母コレ展』。「母がつくったほほえましいモノたちを、お家に置いておくだけではもったいない! たくさんの人にもみてもらいません?」ってな具合ではじまりました。「母たちのコレクション」を集めたこの展覧会、集まった『母コレ』は、ぬいぐるみ、折り紙、フェルトの人形、編み物、刺しゅう、レース、クロスステッチ、パッチワーク、きんちゃくなどさまざま。そのどれにも物語や想いがつまってて、どこか懐かしくてほほえましいものばかりです。

ふだん、来ていただいたお客さんに「おしゃれな空間ですねー」なーんて言われることもあるギャラリー内は、昭和の実家感あふれる空間へと変貌し、まさにカオス(笑)。これまでにない展覧会となり、母という存在のユーモアとおおらかさ、そして大きな愛を感じることができました。

これにうちの母、いやオカンも編みぐるみで参戦。いつのころからかつくりはじめ、孫やお友だちにプレゼントする、いや押し付けるという暴挙を繰り返していた逸品たちです。だがしかし、これが意外と好評で……(笑)。オカンは本などでレシピを見ながらつくるのだそうですが、勝手な工夫をくわえ愛嬌あるあみぐるみになってるんです!(確かになんだかかわいい 笑)  そういえばうちのオカン、僕が小さいころから帽子を編んでくれたり、クロスステッチのカバンをつくってくれたり、孫娘が生まれてからは、セーターやドングリ帽子も編んでくれたりしてました。僕がモノづくりにたずさわってるのも、ひょっとしたらオカンの影響があるのかもしれません。

やはり母は偉大ですね。母たちー、いつまでも元気で、これからもつくり続けてくださいねー。

 

 

グラフィックデザイナー
多喜 淳
グラフィックデザイナー/ギャラリー6c(ロクシー)主宰。好きなことばは「のこさずたべる」。趣味は娘(11歳)。
Instagram:@galerie6c

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