自分で作った編み物を着たい! 純粋な気持ちが創作の原動力に。

2016年12月22日(木曜日)

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国内問わずワークショップや雑誌などで活躍されているニットデザイナー、風工房(かぜこうぼう)さん。今回『Couturier[クチュリエ]2016-’17年 秋冬号』で新登場した、棒針編みの色合わせをレッスンできるキットを監修いただきました。クチュリエでも人気のニットデザイナーの風工房さんに、デザイナーになるまでの経緯や作品への思い、今回のキットへのこだわりなどをおうかがいしました。全3回シリーズでお届けします。

表情豊かなデザインの編み物は海外でも人気

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思わず編みたくなる、きれいな色やおしゃれなデザイン。風工房さんの作品は、日本だけでなく世界中のニッターさんに愛されています。棒針編みやレース編みなど幅広くデザインを手がけ、特に配色の美しさは見た人をうっとりさせると評判です。編み物を始めたきっかけをうかがいました。

幼いころから、遊び感覚で編み物を

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風工房さんが編み物を始めたのは、小学生のころ。毛糸や編み針、布などが身近にある環境で育ったのだそう。遊び感覚で、かぎ針編みで何かを編んだり、ちくちく縫い物をしたり……。幼いころから、毎日の暮らしの中で自然と手芸になじんでいたそうです。

編んだものを着たい気持ちが創作の原点

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風工房さんは、独学で編み物を習得されました。当時、おうちにあった編み物独習書や通信教育の本を参考に、編みながら技術をマスター。そして、何よりも強く願ったのが「自分が編んだものを着たい」ということでした。その気持ちが、作品を一生懸命仕上げる原動力となりました。

「着るもの」初作品は学校用のベスト

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中学生のときは、レース編みでドイリーを編むのに夢中。棒針編みで、はじめて着るものを作ったのはベストでした。学校に着ていけるようにグレーの糸で編んだそう。大学生になると、総かのこ編みのコートなどの大作も編み上げました。編み続けることで技術はますます磨かれていきました。

あこがれの海外デザイナーから素敵な刺激

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はじめて海外の編み物本を購入したのは、英国のデザイナー アリス・スターモアさんの著書。70年代から購読していた仏版『ELLE』にも影響を受けました。ソニア・リキエルやドロテビスの作品は、今も鮮明に記憶しているそうです。

幼少の頃から編み物を身近に親しみ、ずっと編み続けられている風工房さん。次回は風工房さんの作品についてご紹介していきます。

編むことが楽しくなる、風工房さんとのコラボキットは特集ページからチェックしてくださいね。

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