ルーマニアでの暮らし、そして伝統刺繍を伝え創作を続ける秘訣

2016年2月26日(金曜日)

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前回のトランシルヴァニア地方に暮らすおばあちゃんたちのお話に引き続き、谷崎聖子さんにお話をうかがいました。彼女が暮らすセーケイ地方は、現在のルーマニアの地図で見るとちょうどおへその部分。しかし、100年前まではハンガリー王国の東の果てという歴史も。町のすぐ横には大きな森が広がる美しいセーケイ地方を今回ご案内します。

四季折々の自然の恵みがなによりも魅力

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春にはモミの新芽でシロップ作り、夏にはハーブでお茶をしたり、キノコを食べたり、秋にはローズヒップでジャムづくり……。セーケイ地方では、四季折々の自然を採取して暮らしています。村に行けば、馬車で農作業をする人や、薪で暖をとる昔ながらの暮らしが残っています。

家族とともに深める、トランシルヴァニアと日本の距離

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3人目のお子さんが生まれたばかりの、セーケイ地方にある谷崎聖子さんのおうちはにぎやか。町で開かれる子ども向けのフォークダンスの会に娘さんと出かけることも。また、日本語を教えたり、「日本の日」を主催して日本文化を広める活動もされています。自然だけでなく、町や人、文化に溶け込んでいらっしゃるのはさすがです。

暮らしているからこそ見える伝統文化

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春になると、森の中で一斉に花が咲く時期があり、それは見事なんだそうです。トランシルヴァニアをはじめ、東欧の伝統刺繍に色とりどりの花々が描かれるのも納得できますね。秋は、宝探しのようなキノコ狩りも楽しみなんだとか。

1年中おとずれる、美しい自然や楽しい行事

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秋の紅葉も見事。豊かに実ったリンゴやプルーンを摘むのも楽しみのひとつ。冬は雪が積もると、町の道路がカチカチに凍るので、ソリでお買い物に出かけるそうです。2月の謝肉祭には、伝統のマスクをかぶって参加したり。なんだかうらやましいですね。

日本から遠く離れたトランシルヴァニアからの贈りもの

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クチュリエでも、トランシルヴァニアの伝統刺繍や文化をたくさん紹介してくださっている谷崎聖子さん。刺繍キットとともに届く谷崎聖子さんのコラムは、遠い国の友だちから手紙をもらっているよう。これからも、日本とトランシルヴァニアを行き来しつつ、たくさんの伝統文化を伝えていただけることと思います。

トランシルヴァニアには、ボクレータのほかにもイーラーショシュという伝統刺繍があります。谷崎聖子さん監修のクチュリエキットでは、基本のドイリーから始まってポーチやクッションなどの小物を手づくり。こちらもぜひチェックしてみてくださいね。

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