刺繍の基本のき。初心者さんにステッチの種類と道具を解説。
2022年6月21日(火曜日)
一見難しそうに見える刺繍ですが、針と糸、そしてステッチの布があればできてしまう魅力的な手づくり。基本的なステッチを覚えるだけで、いろいろな図案を作ることができるんですよ。
目次
刺繍に必要な道具をご紹介
刺繍に必要な道具、あると便利な道具について解説します。
◇刺繍糸の種類
①12番糸
5番糸を細くした糸。シャープなラインが出せます。
②レーヨン糸
光沢があり、やわらかい糸なので、くたっとした布にも相性がいいです。
③麻糸
ガサッとした質感が新鮮です。
④絹糸
上品な光沢とやわらかさが魅力の糸です。
⑤毛糸
見た目がふんわりとあったかくて、ウール生地になじみやすいのが特徴です。
⑥花糸
つや消しのシャープなラインを出したいときに。
◇刺繍針の選び方
刺繍の種類や糸の太さ、布の厚みなどで刺繍針を使い分けると刺しやすくきれいに仕上がるのは言うまでもありません。選び方のポイントをご紹介します。
POINT①
針は糸が針穴に通しやすく、布目に引っかからず、針運びがしやすいものを選びます。
<糸と針の太さをバランスよく>
・糸が細い場合・・・糸に合わせた細めの針を選びましょう。太い針だと、針穴が目立ってしまいます。
・糸が太い場合・・・糸に合わせた太めの針を選びましょう。細い針だと、糸が布にすれて毛羽立ってしまいます。
・布の粗さも考慮して、縫いにくいと思ったら針を変えてベストなバランスを見つけましょう。
POINT②
リボン刺繍やビーズ刺繍など、特殊な刺繍には専用針を使いましょう。クロスステッチ布やメッシュ布、目の粗い布に刺繍するときは、先の丸いクロスステッチ針を使うと刺しやすく、きれいに仕上がります。
刺繍枠って?
刺繍枠は刺繍をするとき、布をピンと張るための道具です。大抵のものは円形で、二重の円の間に布を挟み込み、ねじを閉めて固定して使います。サイズは7cmから25cmくらいのものまであり、図案の大きさや布のサイズに応じて使い分けます。
枠がなくても刺繍はできますが、枠を使うと刺繍糸を引きすぎて布がよれてしまうことを防いでくれます。手で引き加減を調節したり、指で布をピンと張る必要がないので余計な力が入らず疲れません。ステッチの仕上がりも断然きれいですよ。
刺繍の基本ステッチを練習してみましょう。
◇クロスステッチ
その名のとおり糸が×の形にクロスするように刺していく刺繍の技法です。マス目に沿って刺していくので、ビギナーさんでも図案どおりに仕上がります。
◇チェーンステッチ
チェーン=くさり状になっているステッチです。なじみのある基本的なステッチで、線で文字を刺すときはもちろん、面を埋めるときにも使えます。
◇ブランケットステッチ
ブランケットのまわりにほどこされたステッチで、縁がかりのほか、アップリケやフェルトのとじ合わせなどにも使われる、基本ステッチのひとつです。
◇ビーズステッチ
針を使って、ビーズを編んでいく方法です。海外では、オフルーム(off loom「loom」は織り機の意。つまり織り機を使わないビーズワーク)と呼ばれています。世界のいろいろな場所で固有の編み方があり、古くから装飾などに用いられてきました。
◇サテンステッチ
ステッチが平行に並ぶように糸を渡して、面を埋めていきます。美しく仕上げるためには、糸の引き加減が重要で、引きすぎて布にしわが寄ったり、逆にゆるくて糸が浮いてしまわないように気をつけましょう。
◇コーチングステッチ
意外と知られていないステッチですが、太いラインが簡単に刺せるので、覚えておくと便利です。
◇フレンチノットステッチ
いろいろな刺繍の図案によく出てくるフレンチノットステッチ(フレンチナッツステッチと呼ばれることもあります)。よく見かける技法なので、手づくり好きさんには、なじみのある技法かもしれません。
◇レゼーテージステッチ
「ものうげなヒナギク」という名前のこのステッチは、小花を表現するときの定番です。
◇バックステッチ
ラインを表現するひとつで、簡単に言えば返し縫いのようなものです。
初心者さんでも簡単にできる刺繍作品たち
◇ハンカチ
お手持ちのハンカチにプラスして楽しめるフリーステッチ。好きなお花やイニシャルを刺繍してくださいね。
◇ティッシュケース
ステッチの種類を使いこなせるようになったらチャレンジしてみてほしいティッシュケース。お花の刺繍はもちろん、スカラップも刺しゅうで仕上げます。
◇お花ヘアピン
リボンの色次第で清楚になったりキュートになったりするお花ピン。自分らしい色を使ってアレンジしてくださいね。
◇ランチョンマット
こぎん刺しの技法でオレンジの色と花と模様をステッチしています。
◇紙刺繍の封筒・カード
ハガキくらいの紙に布と同じように刺すだけの簡単さ。ペンでメッセージを書いたりもできます!
基本を押さえると、様々な刺繍ができる!
手持ちの布や小物、紙にほどこして、自分らしさを表現できる刺繍。基本をしっかり押さえて、アレンジをさらに広げてくださいね!
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写真つきで見やすかったけど、もう少し詳しく説明して欲しいです。