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2025年度基金活動報告ー「東日本大震災避難者の『心の復興』を目的とした臨床美術教室への支援(特定非営利活動法人 日本臨床美術協会)

フェリシモ「東日本大震災義援金基金」から、2025年度に基金を拠出した(特定非営利活動法人 日本臨床美術協会)さまより、このたび活動レポートが届きましたので下記にてご紹介します。

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今だからこそ必要な「心の復興」~臨床美術の現場から~

本プロジェクトでは、東日本大震災で被災された方々を対象に、臨床美術を通じた心の復興支援を目的として、2025年6月21日に活動を実施し12名の方にご参加いただきました。

申請時に計画したとおり、さまざまな年代の方が安心して参加できるよう貸し切りバスを手配し、移動時間も含めて交流の時間として活用しました。車内では自己紹介を行い、講師や参加者同士が自然に言葉を交わせる雰囲気づくりを行いました。

また、臨床美術において重要な五感の刺激を大切にし、アート制作の前段階として、季節の自然にふれる体験を取り入れました。今回はあじさいを題材とし、あじさいまつりに参加することで、実際に見て、ふれて、感じる時間を設け、制作への導入を深めました。

その後、臨床美術士の進行のもと、五感を総合的に刺激しながらアート制作に取り組みました。

制作後の鑑賞会では、作品のよい点を伝え合うことを大切にし、参加者同士が感想を交わすことで交流が深まり、終始和やかな雰囲気の中で活動を行うことができました。

■ 臨床美術がもたらす安心感とつながり

本助成事業では、東日本大震災から年月が経過した現在も続く被災者の心の課題に対し、臨床美術を通じて心の安定や人とのつながりを取り戻すことを目的として申請を行いました。申請時に掲げた「安心して表現できる場の提供」「五感を通じた心身の活性化」「交流を通じた孤立感の軽減」という内容に沿って、計画どおり事業を実施することができました。

実際の活動では、言葉にしづらい思いを絵や造形で表現することで、不安や緊張がやわらぎ、創作に集中する様子が多く見られました。参加者からは、「ストレスを忘れて楽しめた」「久しぶりに作ることの楽しみを味わえた」「人と話すきっかけになった」といった声が聞かれ、臨床美術の持つ受容と共感に基づく関わりが、安心感や自己肯定感の回復につながっていることがうかがえました。

また、鑑賞会を通じて参加者同士が作品について語り合うことで、自然な交流が生まれ、人とのつながりを再び感じられる場となりました。これらのことから、本プロジェクトは、被災者の心の回復と社会的なつながりの再生に一定の成果を上げることができたと考えています。

東日本大震災から長い年月が経過した現在も、被災者の心の復興には継続的な支援が必要です。本プロジェクトを通じて、臨床美術が安心して自分を表現できる場となり、心の安定や前向きな気持ちを育む有効な手段であることを改めて実感しました。

今後は、これまでの取り組みを基盤として、より多くの方が参加しやすい形での継続実施や、地域行事や関係団体と連携した活動の展開を検討していきたいと考えています。

引き続き、被災者ひとりひとりの思いに寄り添いながら、震災から時間が経った今だからこそ必要とされる「心の復興」を支える活動をていねいに重ねてまいります。

〈支援者のみなさまへ〉

このたびは、温かいご支援を賜り、心より御礼申し上げます。みなさまからのご支援があったからこそ、東日本大震災で被災された方々に、安心して自分を表現できる時間と場を届けることができました。

震災から年月が経過した今も、被災者の心の復興には継続的な支えが必要です。本プロジェクトを通じて、臨床美術が不安や緊張をやわらげ、人とのつながりや前向きな気持ちを育む力を持っていることを、改めて実感することができました。参加者の穏やかな表情や、作品を囲んで交わされる温かな言葉の数々は、支援の大切さを私たちに強く教えてくれました。

みなさまのご支援は、単に事業を実施するための資金にとどまらず、被災された方々が再び自分らしさを取り戻し、日常を前向きに歩んでいくための大きな力となっています。改めまして深く感謝申し上げます。

今後も私たちは、被災者一人ひとりの思いに寄り添いながら、心の復興を支える取り組みを丁寧に続けてまいります。引き続き、温かく見守っていただけましたら幸いです。

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