フェリシモCompany60th

地球村の基金活動報告ー「シリア内戦下の子ども達に対する理学療法・心理社会的支援」 (特定非営利活動法人ホープフル・タッチ) 

2024年に「フェリシモ 地球村の基金」 から支援を行ったプロジェクト「シリア内戦下の子ども達に対する理学療法・心理社会的支援」 の活動レポートを、「特定非営利活動法人ホープフル・タッチ」 さまよりいただきましたので、みなさまにご報告します。

*   *   *

〈プロジェクトの実績報告〉

内戦の影響により慢性疾患や障がいをもつ子どもたちに、理学療法や心理社会的サポートを提供しました。14年近く続いた内戦は、子どもたちの健康や生活に大きな影響を与えました。子どもたちの健康な心身の発達を促し、日常生活における自立的活動の促進に寄与するため、2023年から現地の医師や理学療法士、心理専門家と協力しながらこの活動を実施してきました。

長期化する危機のなかで支援機関が減少したため、これまで他の支援を受けていた子どもたちも来院するようになりました。計画当初は理学療法と心理社会的支援を50名の子どもたちに提供することを想定していましたが、計75名の子どもたちに支援を届けることができました。

麻痺のある男の子に対する理学療法

理学療法では、空爆や地雷による外傷、または慢性疾患などにより筋力の発育が遅れている子どもたちを対象に、自立的な起立や歩行など、それぞれの発達段階に合わせたリハビリを提供しました。心理社会的サポートとしては、発達に遅れがみられ、他に発達支援を受ける機会のない子どもたちに療育プログラムを継続的に実施しました。

療育を受ける男の子

専門家による直接的な支援だけでなく、家庭で取り組めるトレーニングを保護者に伝えて実践してもらうとともに、集団の療育プログラムを通じて子ども同士の関わりを増やし、認知能力や社会性を育むなど、人との関わりを通じて発達の促進に寄与しました。

〈現地の様子・現地の声〉

シリアでは2011年から内戦が続いていましたが、2024年12月にアサド政権が崩落したことにより、国際的には内戦は終結したとされています。しかし武力衝突は各地で続いており、また経済的な回復には年月を要することが見込まれ、まだ国家としての安定化には至っていません。

対象地は内戦時から、特定の武装組織の管轄下にあり、現在もその構造が維持されています。内戦時から残る地雷により負傷する人々が相次ぎ、アサド政権崩壊後も度々武力衝突が発生し、今後、大規模な戦闘が生じることが懸念されています。

行政を含むさまざまな社会機能は停滞し続け、いまだに医療や発達支援の資源は限られており、また家庭の経済的困窮により、治療や適切な介入を受けることができない子どもたちも多くいます。人々の安全と子どもたちの健康な発達のためにも、1日も早い安定化が望まれます。

理学療法と療育を並行

・現地医師の声
「人々の生活は現在も困窮しており、子どもたちへの支援は家族にとって非常に重要なものだった。人々が望む支援を提供することができ、家族から大変喜ばれていた。」

・子どもの母親の声
「支援にとても感謝している。子どもの身体機能が向上し、他の子どもたちと遊べるようになってきた。子どもの成長を見るのはうれしい。」

〈支援者のみなさまへ〉

この活動は小規模ながら、内戦の影響を受けた子どもたちの心身の発達を総合的にサポートし、子どもの権利を守り実現することに寄与することができました。

みなさまからのご支援に、心より御礼申し上げます。今後とも、シリアの現在と未来、そして子どもたちの健康な発達を、共に見守っていただけますと幸いです。

■シリア内戦下の子ども達に対する理学療法・心理社会的支援
実施場所:シリア・アラブ共和国ラッカ県市内
実施期間:2025年1月~2025年12月
・プロジェクトの詳細はこちら
・プロジェクトの中間報告はこちら
・ホープフル・タッチさまのその他の支援活動はこちらから

★Tポイントで1ポイントからの寄付、クレジットカードからの寄付もできる
Yahoo!ネット募金「フェリシモ 地球村の基金」の募金ページは こちら>>>

この記事をシェアする
Twitter
Facebook
LINE

コメント

内容に問題なければ、下記の「コメントを送信する」ボタンを押してください。

コメントを投稿する
ページトップへ戻る