TIPS

- わたしたちのヒント -

家族だから何かしてあげたい

TIPS

最近、手助けが必要かも?
変わっていく祖父母への
ほどよい関わり方

祖父母の生活に少しずつ手助けが必要になってきたと、両親から聞きました。

大切な家族のことだから、何かしてあげたい気持ちはある。でも、自分の暮らしに手いっぱいで、何ができるかわからない……。

自分のペースを保ちながら、祖父母へのほどよい手助けの仕方を、一緒に考えてみましょう。

変化への戸惑い

最近、両親からぽつりと聞きました。祖父母の生活に、少しずつ手助けが必要になってきたと。

耳が遠くなった。立ち上がるのがつらそう。長い距離を歩けなくなってきた。

会うたびに少しずつ変わっていく祖父母の姿は、なんとなく気づいていても、改めて言葉にされると違う重さがあります。

まだ、寝たきりや認知症というわけではない。でも、これまでとは違う。

その「これまでとは違う」という変化を、どう受け止めていいのか、戸惑いますよね。

ぐるぐる回る複雑な感情

祖父母へのサポートが必要と聞いたとき、アラサー世代の心の中はなかなか複雑です。どのような気持ちが渦巻くのか、掘り下げて考えてみましょう。

「なにかしなきゃ」という責任感

孫として、家族として、動かないわけにはいかないという気持ちはあります。子どものころにあれだけ世話になったのだから、今度は自分が、という気持ちが湧いてきます。

「余裕がない」という現実

仕事は裁量が増えてきて忙しくなってきているし、同棲・結婚・出産といった自分自身のライフステージの変化とぶつかる時期でもありますよね。

自分の生活があるから、祖父母の手助けに全力を注ぐことがむずかしい、そんなもどかしさを感じます。

「何をできるかな?」という戸惑い

気持ちはあっても、何をどこから始めればいいのか見当がつきません。経験も知識もないまま、とりあえず考えることを先送りにしてしまい、忙しい日々を言い訳にしてしまいます。

ほどよい距離の関わり方

頻繁に帰省するのも、毎日連絡するのも、今の自分にはむずかしい。それでも、アラサー孫だからこそできる関わり方は、意外とあるかもしれませんね。

スマホの使い方を教える

スマホの操作は、祖父母だけでなく両親世代も苦手としがちな領域です。日常的にデジタルツールを使いこなしているアラサー孫だからこそ、自然と頼られる場面でもありますよね。

例えば、ビデオ通話のかけ方やネットスーパーの使い方を教えてあげるのはどうでしょうか。ネットスーパーが使えるようになれば、足が弱くなっても買い物に困りにくくなります。

離れていても、祖父母や両親の生活を支えることにつながります。

役所や手続きのサポートをする

介護認定の申請や各種手続きの書類整理など、デジタルに不慣れな世代にとってハードルが高いことを代わりに調べたり、一緒に動いたりできます。これもアラサー世代が動きやすい領域のひとつだと思います。

両親の「ガス抜き」役になる

日常的なサポートは両親が担ってくれていることが多いです。そんなとき、孫の立場である私たちにできることのひとつは、その両親の話を聞く時間をつくること。

「大変だったね」「いつもありがとう」と受け止めるだけで、両親の疲れが少し軽くなることがあるかもしれません。

「顔を見せる」だけでいい日もある

特別なことをしなくても、久しぶりに顔を見せるだけで祖父母はうれしいものです。それだけで充分な時期があってもいいのではないでしょうか。

まとめ

何かしたい気持ちはある。

でも、自分の暮らしも変化の途中で、余裕がないのも本当のことです。

できる範囲で、できるタイミングに動けばいい。

ほどよい距離の関わり方が、家族の関係性を長く続けるためのコツかもしれません。

STAFF
text:いるか
illustration:iina