1997年、「生活者ひとりひとりの表現する機会を支援する」ことを目標に設立されたフェリシモ文学賞が掲げるのは、生活文学。
毎年、その時代を反映するようなキーワードをテーマに作品を募集しているのは、世相を切り取って積み重ねていくことで、読み手と書き手による生活文学史を残していきたいと思っているから。
生活の一部をテーマというフレームで切り抜くと、思いがけない暮らしが見えてくる。そのきらめきが文章になって、誰かの暮らしの何かを開くきっかけを生むかもしれない。書き手も読み手も同じ生活者なのだから、きっとわかりあえることがあるはず。そんな、両者が響きあう作品をお待ちしています。

- 商品やカタログを通じてライフスタイルの提案をしてきたフェリシモは、「自己表現の場が欲しい」「何かを形に残したい」と考えられたお客さまからエッセイ、イラスト、写真などを募集。“ひとりひとりが人生の主人公。輝きに満ちた舞台と、やさしさがいっぱいの観客席づくり”をコンセプトに、毎回テーマを変え、全国から寄せられた中から優秀作品を「仲間の本」として、年に一回、文化の日に発刊しました。
- 日々の生活や、頭の中で思い描いていることを今一度見つめ直し、何かのかたちにしてみるということ。フェリシモでは、数々の“表現する人たちを応援する企画”がありますが、その最初の取り組みが「仲間の本」づくりでした。


- 「仲間の本」からより文章に特化したものへとステージを移行し、誕生したのが「フェリシモ文学賞」です。誰もが願う「しあわせな生活」のための大事な視点をテーマに取り上げ、次世代に伝えてゆきたい作品を「しあわせショートショート」シリーズとして、広く募集。選考委員に桐島洋子氏、俵万智氏のおふたりを迎え、『しあわせな生活』『つながり』『たびだち』『みちのり』『はじまり』の5冊の作品集を刊行しました。


- 従来の桐島洋子氏、俵万智氏の両選考委員による「作家選考の部」に加えて、第6回からは、公募によって選ばれた選考委員による「一般選考の部」を併設。開かれた参加型の文学賞を目指して、新たなスタートを切りました。


- 第11回からは、新たに選考委員長に作家玉岡かおる氏を迎え、従来の「作家選考の部」と「一般選考の部」を統合しました。これはプロと生活者の視点の境界をなくし、ともに生活者の視点から生活文学の質をより高めるための仕組みとして取り入れたものです。多数決ではなく、日々の生活によって築かれた価値観をもとに、それぞれの感想を、それぞれの言葉で伝えあい、新しい気づきを経て評価する。選考会は、作者との共感だけでなく、読み手同士の共感が生まれる集いであり、読み手にとってのステージとして強化しました。

![bookport[ブックポート] 文化の森プロジェクト](/kraso/act/bunka/images/logo.gif)







