デジタルカメラの隆盛で、なんだか隅に追いやられてしまったフィルムカメラ。自分ではなく、写真屋さんに現像やプリントをお願いすることや、すぐに仕上がりが見られないことが、ただただデメリットのように言われてしまい、「今の世の中でフィルムカメラを使う意味なんてあるのかな?」なんて疑問に思う方もきっと多いはず。けれど、フィルムカメラは「のこしていくということ」に関してデジカメよりも断然優秀なんです。
デジカメは一枚のメモリーカードに何千枚もの写真を保存することができるから、思わず何枚もシャッターを押してしまいます。それが写真の楽しさを広げてくれた一方、いざ写真をプリントしようと思った時には、大量のデータを前に、お気に入りの一枚を見つけるだけで大変な作業に。それが写真の整理をどんどん億劫にさせてしまっているのも事実。そのうちにパソコンを買い換えたりして、ハードディスクの中のデータが忘れられていくなんてことも。
右の写真(上)は、俳優の佐野史郎さんの実家にのこっていた佐野家のアルバムにあった、100 年前の記念写真です。見てください。この美しさ!
つまりは、フィルムカメラでのこしていくということ。デジタルの写真でもきちんとプリントすること。そしてアルバムをつくるということは、現在の文化を未来にのこしていくということに、真っすぐ繋がっているのです。みなさん、アルバムつくっていますか?
ちなみにその下の写真は僕が小さかった頃に、両親がつくってくれたアルバムです。
コメントひとつひとつに愛が溢れていて、なんだか胸が詰まります。そして何より、この写真は、僕自身の姿以上に、当時の日本人のリアルな暮らしがはっきりと写り込んでいることに意味があるように思うのです。
古い建築や森林、食糧、水など、物質的に継いでいかなきゃいけないたくさんのものたち。ひょっとするとそれらの源にあるものは、今現在の文化や考え方を未来のこどもたちへと継いでいくということにほかならないように思います。だからこそ、一人ひとりがアルバムをつくってのこしていくことが大切なのだと思うのです。そこでぼくは考えました。
みなさんがつくったアルバムを未来のこどもたちにのこしていく「アルバム図書館」をつくりたい。
今現在のこっている古いアルバムを修復して収めたり、毎年「アルバム・アワード」を開催し、いまのこすべきアルバム100 冊を所蔵していくなど、まさに100 年後の日本人が、今現在の私たちを含め、過去の日本人の気持ちや文化が知りたいと思ったとき、ここにやってくればいい、そんな「アルバム図書館」をつくりたい。アルバム図書館をつくることは、今を生きる私たちの使命なんだと思うのです。このちっぽけな、たった一人のぼくの気持ちが、多くのみなさんに届けばと、ただただ願うばかりです。
藤本 智士(ふじもと・さとし)
〈雑誌「Re:S(りす)」、web「しゅうかんRe:S」、フリーペーパー「写真のことば」編集長〉1974年生まれ。兵庫県出身。編集者。2004年に出版した「すいとう帖」をきっかけに、現在のマイボトルブームをつくるなど、編集の力で世の中を変えるべく奮闘中。
http://www.re-s.jp/
























管理人 より
藤本さんより。
みなさん、応援ありがとうございます。またアンケートにも答えてくださって、とても感謝しています。実は、このプロジェクトに先駆けて「アルバムエキスポ」というイ ベントを企画しました。ご興味があればぜひいらしてください!
http://thanks-album.com/expo-osaka/exhibition/
管理人 より
ありがとうございます!嬉しいですね〜。 みなさんが、アルバムつくらなきゃ。って思ってくれていることが何より嬉しいです。
管理人 より
管理人 より
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